蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 2011年08月25日
近畿地方調査 第二弾
 昨年、竹生島調査で大満足してから早1年、また夏休みが・・・。
 今回はUSJ(ユナイテッド・スタジオ・ジャパン)をメインに含めた調査。子供たちを喜ばせるぞ ・・・・?

 今回のへび調査隊の行動 (太字は”へび”と関係有り)
一日目
京都府京都市 大田神社 蛇の枕
京都府京都市 蛇塚古墳
大阪府大阪市 豊国神社
大坂城公園 天守閣
道頓堀周辺
二日目
大阪府大阪市 八立龍王大明神 と USJ
三日目
奈良県桜井市 三輪山 大神神社
桜井市埋蔵文化財センター と 桜井市芝運動公園
崇神天皇陵 と 今里の蛇巻
 
桜井市 桜井市立埋蔵文化財センター
所在地 〒633-0074
奈良県桜井市芝58番地の2
お問い合せ 0744-42-6005
休館日 毎週月曜日、火曜日、祝日の翌日
(祝日の翌日が火曜日の場合は水曜日)
開館時間 午前9時~午後4時
入館料 個人 大人200、小人100
地図
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*上記案内は調査当時のものです。お出かけ前に電話等で確認の上お伺いください。
 



館内調査!! 
 
縄文時代
 
 

 
弥生時代
土器 鋳型 と 送風管 銅鐸の破片
弥生の暮らし。 農具、武器、石包丁、紡錘車など
 


古墳時代
被葬者を彩る副葬品 耳環、ガラス玉、勾玉など1万点以上の出土
赤尾崩谷1号墳5世紀末
石釧、鏃形石製品、玉杖 銅鏡 盾形木製品と円筒埴輪


藤原京期
 

 
様々な祭りの道具
船形木製品など 木製仮面
弧文板、弧文石など
朱の磨り石と石皿
朱塗りの盾など
  


纒向遺跡(まきむいくいせき)出土のコダイモモの種
 NHKスペシャル 邪馬台国を掘るで話題として取り上げられた2000個以上という桃の種。
中国の歴史書「魏志倭人伝」による卑弥呼が「邪馬台国に居住し、鬼道(きどう)を事(こと)とし、能(よ)く衆を惑わす」という記述から邪馬台国との関連を伝えていた。
 わたくしは桃というと藤原京=桃源郷といった八切史観的な想像をしてしまうなぁ。確かに宗教戦争的なものはあったと思いますが・・・。
 市教委は、モモの実をはじめとするこれらの出土品は、「大型建物の解体に伴う何らかの祭祀で用いられたのではないか」と説明している。





桜井市 芝運動公園・桜井市民プール
 財団法人 桜井市体育協会ホームページ

市民プール(夏期のみ開場)
主な施設 ・総合体育館
・桜井市民体育館
・運動場(多目的グラウンド)
・庭球場(テニスコート)
・市民プール
・桜井市ゲートボール場など
開館日 1月4日~12月28日(プールは、7・8月中)
使用時間 ・総合体育館・市民体育館 午前8時30分~午後10時
 (ただし、日・月・火曜日は、午前8時30分~午後5時)
・運動場・庭球場 午前8時30分~午後9時30分
 (ただし、12月1日~3月31日及び、日・月・火曜日は、午前8時30分~午後5時)
・桜井市ゲートボール場 午前8時30分~午後5時


 芝運動公園・桜井市民プール!といっても 巳好樹隊員が埋蔵文化センターの向こう側に見えたタコの滑り台で「あそびた~~い」と言ったため・・・。
タコの滑り台 相撲?
体育館 向こうに 木馬みたいの
 体育館の写真を撮ろうと思ったのですが、女子大生?のマーチング部みたいな方たちが練習していて 変質者と思われては困るので離れた場所から。
 (写真を撮っていなくても私の外見が変質者?)
 
道路沿い公園側の川が水循環・再生下水道モデル事業。 飛鳥につながる歴史の街として景観を良くしたり水質浄化活動のようです。
感想
 
 三輪山の大鳥居のすぐそばに、埋蔵文化センター。 どうしても寄りたかったので、疲れきった巳美隊員と子供隊員をこの景観豊かな公園で癒してもらい、わたくし一人、速攻で文化センターの調査をしてきました。

 いつぞやの「日立世界ふしぎ発見!」(バックナンバーではわからず)で、三輪山、纏向遺跡について放送していました。 三輪山だったと思うのですが崇められていた動物は何でしょう?という問題で、板東英二さんが自信満々に「蛇!」と回答していました。

 しかし、しかしです・・・。正解は「ニワトリ(とり)」でした。
「あれ?」

 坂東さんは三輪山の宮司さんとも知り合い的な弁明をしていたのですが・・・。
「あれれ?」

実は今回の調査前に疑問に思っていたことは 伝説では三輪山の御神体は「蛇」と言われているけどその根拠や遺物がわからなかったのです。実際三輪山に登った結果、お守りや、御朱印が蛇ではなく、”手水舎が蛇”であることと”巳の神杉”の二点だけでした。
確かに手水舎が蛇というのは新鮮で他にはないもので驚いたのですが、そもそも”水”=”蛇”であります。
 登り口のある狭井神社の御神水がこの山での霊泉であり蛇であっても良いのですが・・・?

狭井神社の霊泉 御神水の音 大神神社の手水舎

 出雲大社(島根県)では御守りの中も蛇の模様が描かれ、「神在祭」の後、「龍蛇神」様が海からくる神様を迎えに行くほどなのです。
 
 そして、今回の埋蔵文化財センターでも、蛇の遺物は見つからず・・・。
その代わり、「世界ふしぎ発見!」で言ったいた、”鳥”はたくさんいました。

鳥形埴輪 鳥形埴輪
鳥形土器
鶏形木製品 鳥船形木製品

 また、纏向遺跡の遺構(三世紀中)からは大量のベニバナの花粉が見つかっています。
ベニバナはエジプト、エチオピア、西南アジア原産の花で、染料にされたのではと考えられています。
纏向にはベンガラでの朱色を含め、国内最古の神殿も朱色であったとされ、朱色を好む民族であったことがわかります。

その他には、
◎庄内1式期(3世紀前半)の土坑出土の朱塗の盾
◎纒向石塚古墳の鶏形木製品(上記)
◎双築1号墳出土のベンガラ竪櫛(古墳前期)
◎ホケノ山古墳の水銀朱で覆われた木棺(割竹形木棺もしくは舟形木棺を納めた大規模な木槨。など

 古墳時代は鳥民族で朱を好んでいた民族ということがわかります。
そういったことを考えると、いつの時代から三輪山が”へび”との関わり合いを言われるようになった来たのでしょうか?

 三輪山の山頂が盤座であり、太陽信仰で鳥葬と関係があるのではと推測できますが、その信仰が太古から古墳時代まで続いていたとすると、蛇民族によって逆に封印されてきたとも考えられるかもしれません。
 

いやまてよ~~~。 とすると この飛鳥時代7世紀 安倍寺跡から出土したこの大仏の頭についていそうな螺髪(らはつ)は ”へび”か!!

 
 館内の人に、これは螺髪(らはつ)かどうか聞いたのですが「解らない」という回答だったのですよ、「わからないから塑像片としている。」 ただこの”蛇のとぐろ”なのか”ウン●”なのかわからない同様なものが多く見つかっているとのこと

 この埋蔵文化財センターに”へび”の痕跡を見つけれなかったわたくしは、これを”へび”として強引に決め付けるアラワザに出るしかないのであった・・・。
このページで最大の大きさだ~
どうだ~~。

え~い。今日はヤケ酒じゃい。


 おしまい




 
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