蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 2010年08月05日

2日目
甲賀の里 忍術村
http://koka.ninpou.jp/
ココが 甲賀の里か・・・・。

忍びであるはずなのに 
なんとも大胆な建て看板。

これでは 
潜んでいるのが丸分かりじゃっ
(わっはっは!!)



待てよ。 もしや罠でも仕掛けているのでは?
 
巳右衛門 「ものども 油断するでないぞ!!」
一同    「お~~~!!
巳右衛門 「こらこら 静かに!! 気付かれるではないか。」


所在地 〒520-3405 滋賀県甲賀市甲賀町隠岐394   
電話番号 0748-88-5000
入村料金
大人 1000 博物館・からくり屋敷入館料含む
2歳以下無料
中高生 800
小人 700
幼児 500
開村時間 基本月曜休み
※開村日 開村時間 が ちょいと変則なので 公式サイトでご確認を
割引券  ココから
地図
大きな地図で見る

*上記案内は調査当時のものです。必ずオフィシャルサイトでご確認の上お伺いください。
 





忍術村 ご案内
受付 猿飛佐助誕生の地 碑 神代杉
 真田十勇士の一人と言われる 猿飛佐助の碑が・・・。
”カミカゼの術”で竜巻を起こし スカートがヒラヒラなってしまうという
 伝説の忍法の使い手だ!! (詳しくはGoogle検索参照)

 神代杉は約1万年前の物という注釈が・・ 。
何を信じていいか分からなくなってしまうが、これも甲賀の錯乱作戦であろう。




甲賀忍術博物館
 忍者と所縁のある旧岡田家の茅葺の家を移築した博物館。
世界一といわれる忍者道具の収蔵数。 とのこと。
一番左の写真は薬。 忍者にとって薬は必需品であり、また薬商として身を隠していたようである。
マキビシやシュリケン、秘伝書みたいなものまで展示してある。 


志能備神社
志能備神社 その奥の大黒天
 大黒天は江戸時代初期に作られた、木造では日本一の大きさを誇る大黒様とのこと。

志能備神社は名も知れずに亡くなっていった忍者達を祀っている神社と言う事だが、
その奥になぜか縁結び・食物・財福を司る神としての大黒天。
恐るべし 甲賀の錯乱作戦!! 
大黒天に心の動揺を見透かされているようだ。



「あぶな~~~~い!!」

巳好樹隊員 なんだか でっかい手に捕らわれる。 む・無念・・・。


※註:1982年、角川映画『伊賀忍法帖』のロケに使われた大仏の手 
 (伊賀?)


捕らえられた!! と思ったのですが、案内されると
くの一の かわいいお姉さん(右写真)が忍術を教えてくれるとの事

わたくし好みのこんなにかわいいお姉さんが、甲賀流奥儀を!?


そんなうまい話が有る訳ない!!
だまされるな巳右衛門(オレ)

う~~~ん。
だまされてもいい。(結論)
一同 「おねがいしま~~~す!!」

ということで・・・。
忍者道場 では 石垣登り・綱渡り・水蜘蛛など全部で9つある修業を体験する事が出来る。

塀横歩き

巳子隊員 お見事!!
石垣登り

巳好樹隊員 

下から持ち上げられ 上から引っ張られ・・・。

お見事!!
綱渡り

いわいる ターザンロープのような感じです。
巳好樹隊員 巳右衛門 お見事!!

巳美隊員・・・
    尻餅~~~。
水蜘蛛の術

わたくし隊長も何とかクリア!

でも見た目よりも難しいんですよ~~。
巳子隊員の次に、巳子より年上のお兄さんは・・・・。

残念・・・・。
というように 厳しい修行を無事に終え めでたく

 甲賀流忍術 免許皆伝!!

その他にも
手裏剣道場
8枚 300円


巳子隊員 見事真ん中に命中!!

巳好樹隊員も とりあえず板に命中!!

忍者のイタズラ
まるで ディズニーランドの 隠れミッキーみたいですね。

今 公式HPで知ったのですが いたるところに手裏剣のマークが隠れているそうですよ。

楽しい事満載。 彦根城攻略も  忍術を覚えたわが調査隊の手に堕ちるのは時間の問題ですな ワッハッハ!!
感想

甲賀の方達も 本当にいい人ばっかりで 忍者体験はとても楽しかったです。
そうそう ”へび””蛇の目”に関連しそうなものはココでも見当たりませんでした・・・。





さて 次の宿泊地に行くまでに時間がある。そうじゃ 近江の国を調査隊の手中にするため
滋賀県の歴史を調べようではないか!!
栗東歴史民俗博物館
(パンフレットより)
所在地 〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話番号 電話 077-554-2733 fax 077-554-2755  
入村料金 無料
開村時間 要確認!!
ほとんど やってないんですから!! (ぷんぷんっ)
年間 カレンダー
 博物館マニアでもある 私の期待をここまで裏切り落胆させた博物館が いまだかつてあるであろうか・・・。
 なんと  建物もまだ綺麗な この栗東博物館(開館H2年)は 年間の半分が休館日なのである・・。

 休館日を前もって調べなかった私が悪いのは確かですが、 (調査時22年度と現在23年度とも)夏休み期間中ず~~と休館日 平日はロビーのみ開けているという中途半端な運営なのだ!!

 理由を聞けば「市が財政難との事・・・。」
 「何で夏休みや冬休みが長い間休館なの?」と聞くと
 理由は「暑い日寒い日は空調にお金がかかるとの事・・・。」
 職員の方は数人いるのに 来館者が来た時だけ電気をつけるとかで公開できないのかなぁ。と非常に残念な気分でした。
 
 気を取り直して。 というか、転んでもただでは起き上がらない「へび調査隊」!!
図録をパラ見し、”へび”の記述のある 図録を購入してきました。

 開館一周年記念企画展

 「いのりのかたち」 オコナイの諸相
 発行:栗東歴史民族博物館  会期:平成3年9月

 ”オコナイ”とは西日本の各地で1月~3月に行われる五穀豊穣を祈る伝統行事で、特に滋賀県が有名であり、湖北地方と甲賀地方に高い密度を示す。本著ではもともと湖南も含め県内全域で行なわれていた記しており、特徴的な供え物である”モチ”以外にもサトイモ、大根、ニンジン、など多種多様である事を記している。
 栗東博物館の記念すべき一周年記念企画展にこの”オコナイ”を持ってきたのも この「民俗宗教行事」である”オコナイ”が、滋賀県にとって大事な行事である証であり。と共に、時代の流れの中で簡略化、衰退に警鐘を鳴らす意味もあるのではと、わたくし巳右衛門は思うのでした。
 ”オコナイ”は 「(オコナイ)」「御構内(オコナイ)」「神事(オコナイ)」 と漢字で書くこともあるようである。

 この図録からはもちろん ”へび”と関係のあるものを引用させていただき、「へびって!?」の方へ編集追記させていただきたく存じます。
栗東町内
栗東町大字観音寺 の オコナイ
旧暦2月1日~5日
白山神社を中心に執り行なわれ稲ワラで長さ7m直径15cmのジャナワ(蛇縄)=カンジョウナワを作る。以前は木製の蛇頭も付いていた。
ジャナワ完成後、白山神社の覆い屋の柱に巻きつけられるようにかけられ2月4日神事が行なわれた翌早朝 日の出前に村の入口に掲げられる。
勧請縄(ジャナワ)をつくる



邪悪なものが村へ入るのを防ぐためにかけていると伝承されている。
村の入口にかけられたジャナワ

湖南地方
草津市下笠町 の オコナイ
2月10日~14日が準備期間 15日が本番の日。
本番の日、周辺の”村”と呼ばれる宮座で周り番で決まった神事元の家から老杉神社へ向けてお供え物と蛇縄を持った社参行列が出発する。行列は「エトエトー」と大声でさけびながら参道から境内へと進んでいく。
 お供え物は本殿に、蛇縄は拝殿に納められ、朝食後午前9:00に当番の村が老杉神社に集り、境内入口の鳥居にかける。
拝殿に納められたジャナワと供え物



蛇縄は準備期間の12日に作られる。蛇縄は12ひろにおよび、先に蛇頭がつけられ、蛇体には竹の輪に榊を付けたものが、5つさげられている。

※12ヒロの”尋”とは長さの単位で人が両手を広げた長さである。 1ヒロはおおよそ1.5~1.8m
鳥居にかけられたジャナワ

湖北地方
浅井町高山 の オコナイ
本殿に供えられたオカガミ
2月8日~15日 8日の米カシから始まり11日餅つき15日が本日(社参)。秋葉社では23日が本日(社参)。
氏神である高山神社(オウジサン)と摂社の秋葉社2箇所で行なわれる。

ここのオコナイでは注連縄を蛇縄と呼んだり蛇の頭は取り付けない。

お鏡餅は、底のない曲物の中に餅をあふれんばかりに入れ、上を丸くまとめ”カリ”と呼ぶ一番重要な男根(ちんちん)を意味する形に作られる。
その後、曲物をはずし竹のへらで表面をきれいにし四つ編みの注連縄をお鏡の下部に二重に巻きつけ、1文字にひもをかける。最後に注連縄を蝶々結びにして出来上がり。

”へび”と関係なさそうに思えますが、鏡餅を男根と重ね、それを注連縄で巻きつけることからも 子孫繁栄や五穀豊穣を願う”へび”の思想とも考えられるため掲載。

湖北地方
高月町馬上(まけ) の オコナイ
新暦2月4日~10日本日(社参)。
オコナイは走落神社を中心に行なわれる。
ここでのオコナイも注連縄を蛇縄と呼んだり蛇の頭は取り付けない。

5年に1度の大祭の時オイナワ(負い縄)と呼ばれる大変特徴あるものを背負う。 
負い縄は三組作られ、背中にお鏡をコモでつつんで背負う事からカガミオイをするという。 カガミオイが背負うオイナワを輪のように広げこの中に入ることにより無病息災を祈る

”へび”と関係なさそうに思えますが、鏡餅とそれに付随する注連縄(オイナワ)の形状も”へび”の思想とも考えられるため掲載。

以上”オコナイの中のへび” を「へびって?」 四、行事・祭り に追記します。



感想

以上が この図録に書かれている”へび”と関わりありそうな”オコナイ”でありますが、その他にも輪と組み合わせた特殊な形状をした注連縄を使用するオコナイ、エビナワとよばれる海老?のような形状の藁縄のオコナイ、など興味深いオコナイが掲載されている。またこれらオコナイの道具、ジャナワなどが、栗東歴史博物館にも所蔵されているようで、今回の休館日を誠に残念に思うのであった。


そして
「へび調査隊」  体力温存のつもりが どっと疲れが出てしまった・・・。
こんな事で彦根城を攻略する事が出来るのだろうか?


調査隊は 疲労回復のため 
秘密の県民SHOW!」 で紹介された、「きんし丼」を食べに行く事に。

「和風れすとらん 日本一のうなぎ・鯉
 日本一 かねよ」 さんである。
ちょいと国道から入ったところにありますが、国道にも堂々たる看板もあり道も間違えにくいのではないでしょうか?
 明治5年(1872)創業という老舗である。


 二階に案内されテーブルに着くと 桜湯が出された。 さすが他店ではあまり見ないサービスである。

そして、出てきました。
きんし~~~

ど~~ん!!


うなぎ君が重たいよ~~と言っているのか?あつあつの玉子焼きの布団に寝かされ穏やかに寝ているのか?

見事なボリュームである。
しかも この 「きんし丼」 何の縁であろうか ”浜名湖産”のうなぎを使用しているのである!!
天然物のうなぎは 上質な脂と臭みもなく非常に美味であり、高級なものである。
出荷額は低いものとなっていますが 今でもうなぎといえば”浜名湖”と認知されており
「かねよ」さん 肩書きに負けない 日本一でありました。


隊員たちも お子様うなぎセットのお菓子とプリンをゲットして
店内で 鬼の首でも取ったかのパフォーマンスである。

合いの時間で お客さん少なめですが・・・。
あまり目立たないようにお願いします・・・。

それにしても
 
滋賀県に来て浜名湖産とは・・・。
 滋賀 近江の国も 
 浜松 遠江の国も

 遠くて近い国であった・・。  

滋賀県攻略と言ってきた 我々調査隊ですが、どうも勘違いしているようです。
滋賀県の皆様は我々を快く 琵琶湖のように広く深い愛情で迎えてくれているようでした。


3日目 荒神山神社 大蛇岩 につづく
 
滋賀県 へび調査隊記 (2010年08月04日~06日)
1日目 グリム冒険の森
2日目 甲賀の里 忍術村
3日目 荒神山神社 大蛇岩
竹生島 宝厳寺 都久部須麻神社
彦根城

 
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