蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 2011年08月11日
 お墓参りのあとの神社仏閣まいりじゃ~~。

本日のへび調査隊の行動 (太字は”へび”と関係有り)
藤枝市 お墓参り
藤枝市 大楊山 長慶寺
島田市 大井神社
菊川市 菊川運動公園
掛川市 22世紀の森公園 「たまり~な」
掛川・菊川 環境資源ギャラリー
島田市 大井神社
所在地

〒427-0025 静岡県島田市大井町2316番地

電話 0547-35-2228
主祭神 【水の神】彌都波能売神(みつはのめのかみ)
【土の神】波邇夜須比売神(はにやすひめのかみ)
【日の神】天照大神(あまてらすおおみかみ)
祭事 帯祭り 日本三奇祭
3年おき(寅・巳・申・亥の年)の10月中旬の例祭
御神徳 大井川鎮守
安産の神、女性や子どもの守護神
生命生産の神、お清めの神・お祓いの神
旅行安全、交通安全の神
御由緒 創建不詳なれど、三代実録巻11に貞観7年(西暦865年)『授駿河国正六位上大井神社従五位下』(駿河国(するがのくに)正六位上(しょうろくいじょう)大井神社(おおいじんじゃ)に従五位下(じゅごいげ)を授く)との記載があります。
 『駿河記』(西暦1812年編纂)、『駿河志料』(西暦1861年)によると、ある時現在の川根本町大沢村より流されて島田に祀られたとされています。
はっきりと島田に鎮座の記録が残っているのは建治2年(西暦1276年)8月のことで、その後、大井川の度々の洪水によって神社の位置が変わったようです。慶長9年(西暦1604年)7月の大洪水で、島田の街と共に大井神社は現在の元島田の野田山へお遷しされます。
 元和元年(西暦1615年)になり、島田の町も元の町並みに戻り、大井神社は現在の御仮屋町のお旅所(おたびしょ)の地にお遷しされました。
 その後、大井神社より上流(大井川寄り)に民家が広がり、自分たちの生活汚水が氏神様である大井神社の方へ流れるのは申し訳ないという氏子からの請願により、元禄2年(1689年)現在の御社地にお遷しされました。
 これにともなって、元禄8年(1695年)からお御輿(みこし)のお渡行(わたり)が行われるようになり、御仮屋の元境内は『お旅所(おたびしょ)』と呼ばれるようになりました。
 その後、宝永5年(1708年)7月2日に正一位の御位階を賜り、正一位大井大明神と奉称され、さらに嘉永7年(西暦1854年)7月15日御位勅宣(ちょくせん)の御沙汰を拝し、称号を勅宣正一位大井神社と改めました。
 以後、明治5年(西暦1872年)2月に郷社に、更に明治41年(西暦1908年)8月1日に県社に昇格、昭和41年7月1日に神社本庁より別表神社に加列されて現在に至っております。
地図
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*上記案内は調査当時のものです。お出かけ前に電話等で確認の上お伺いください。
 


 
大井神社
拝殿 本殿
拝殿横の手水舎

 大井神社の最も古い信仰は、大井川より発生した土地生命を護る水神信仰である。

境内調査
 
帯祭り
 島田には嫁入りをすると、大井神社に参拝の後、新婦が嫁入りの丸帯を持って町中全戸に挨拶回りをする風習がありました。街が広域に拡大する中、全戸周りが大変なことから、当時から安産の守護神(まもりがみ)として信仰のあった大井神社の御神輿の行列である大奴の大太刀(おおたち)にその帯を下げて披露するようになったそうです。
鹿島踊
三番叟像(さんばんそうぞう)
島田の帯祭り
大奴像(おおやっこぞう)
帯塚
安産祈願の帯塚
使用した帯に感謝し供養してこの帯塚に納めた大井神社特殊信仰の故事により一家の平安と安産を祈る塚である。
 顔出し看板・・・・。
 これもへび調査隊は避けて通れないイベントである。
 「ピースの手は出さなくて良い。」


土手石垣
 参道の石垣は江戸時代に川越稼業の人達が毎日仕事帰りに一つづつ持ち帰り積み上げたもの
太鼓橋 御神池
正徳3年(西暦1713年)9月
お御輿が渡御(とぎょ)する為に造営
社務所東側の池をS60年に移築。
朱色の太鼓橋は鹿島踊り奉納の進路
手水舎 最古の奉納燈籠
寛文3年(1663年)


境内社
祓戸神社(はらえどじんじゃ)
御祭神は祓戸(はらへど)四柱(よはしら)の神
もともと、ここに御神水の湧く井戸があった。
大井天満宮
御祭神は菅原道真公
京都北野天満宮より御分霊を奉斎。学問の神様、農耕の神様として信仰。
神牛は自身の体の不調なところと同じ部分を祈念を込めて撫でれば病も全快。
神牛の頭部を撫でれば知恵が付く。
春日大社
御祭神
健御賀豆智命(たけみかづちのみこと)
伊波比主命(いわいぬしのみこと)
天之子八根命(あめのこやねのみこと)
比売神(ひめがみ)
金山彦命(かなやまひこのみこと)
ほか11柱奉斎
延宝年中(1673~81年)、島田に疫病が蔓延した為、宿人が春日神社の御神霊を奉じて疫病退散を祈った。鹿島踊りはこの時に伝えられる。
静霊神社
御祭神
島田市出身の英霊1950余柱をお祀りします。
社務所
 ここの巫女さんたちがやってる巫女さんブログがありました。事前に予習してこの神社の調査に来たのですが、巫女さんが公式ブログやってるなんて珍しいので興味はあったのですが、
可愛いかったので
 写真撮らせていただきました。
社務所
 うちの巳子(長女)からは、からかわれましたが、アイドルのようですので・・・。でも、この巫女さん可愛いだけじゃないですね。おそらく・・人を癒すような力がありそうです。
 ”へび”とゆかりのある神社の巫女さん。へび調査隊の入隊待ってますよ~~。(なんちゃって。)
 




感想

 結婚式場やランチバイキングもあったり結構手広くやっているようで、日本三大奇祭『帯祭り』の知名度もあり静岡県中部では知らない人はいないのではないでしょうか?
 
 そんな大井神社、名前にあるように大井川の鎮守として創建されたとも言われ、大井川流域やかつて流れのおよんだ地域を中心に、七十数社があり、合祀などもあり、現在でも四十数社の大井神社が祀られている。
 たびたび洪水も起こったようで、大井神社の御神紋は”丸に×”であり、由来として上流の御神体が2体バッテンの形で河原にひっかかってからという由来もあるようです。正式には『丸千木(まるちぎ)』と呼ばれる神社の屋根に象徴される千木(ちぎ)を型取ったもののようですが、 先の理由の方が面白い。
 
 ひとたびおおきな洪水が起こると、海のように16キロの幅を流れ、そういった理由からか『大井神社白蛇伝説』なる伝説まで生まれたようである。

『大井神社白蛇伝説』 大井神社ホームページ白蛇伝説より

昔から大井神社にはへびの御神体がお祀りされているといううわさがまことしやかにささやかれてきました。それにはこんな伝説が影響しているのかもしれません。

昔、大雨で大井川が氾濫(はんらん)して、島田の町が大洪水に見舞われました。
水かさは益す一方で町も最早(もはや)これまでと諦めかけたとき、赤い目をした白い大蛇が現れて大雨の中を静かに町の下の方へ進んでいきました。
大蛇は高島(たかじま)の堤防まで行き、ひと暴れして大きな尾で堤(つつみ)をこわしました。
溢(あふ)れていた水は見る間にひいて、町は洪水からのがれることができました。
水がひいたのを確かめると、大蛇は白い着物姿の美しい女性になり、町の裏通り(新田町)を通って大井神社に戻っていきました。
このとき『なんといい女だろう』などと邪(よこしま)な目でこの女性を眺ながめた男たちは、熱を出して寝込んだそうな。
また、良く見るとこの白い大蛇の目は片方が小さかったそうで、島田の氏子は必ず片方の目が小さいのだそうな。

今でも大井神社のご本殿には6尺ほどの蛇が住んでおり、見かけたものが手を合わせて『どうぞお帰りください』と唱えると、ご本殿に帰ってゆくといいます。

-昭和50年ころまで新田町で語り継がれていた伝説です-(新田町古老より聞く)

 なんと、ありがたいことでしょう。 白へび様が街を洪水から守ってくれました。
 
 これをへび調査隊の私が読み解くと、どうしても「島田の氏子」と「白い大蛇」と同一視してしまうんですよね。 島田の氏子は”へび民族(へび好き)”であると。
 
 ”へび民族”というとなんのこっちゃと思われそうですが、ここから少し西には金谷という町が有り、蛇身鳥伝説もあるのです。日本全国に宇賀神(人頭蛇身)をお祀りする神社もあるのですから。こういう推測も間違ってはないと思うんですよね。

 ありがたい白蛇守りも購入し世界平和を祈ってまいりましたが、

 若干・・・、ダメ出しさせていただくと、この白蛇様の目は左右同じ大きさなんですけど~~。
 (T_T)

 それと、毒蛇じゃないんですから、目の形は『蛇の目(じゃのめ)』(同心円状)にお願いします。
 (T_T)2

 ちょいと泣いちゃうこともありましたが、へび調査隊としては非常にありがたい神社をお参りすることができました。

そして、拝殿には御神前にお供えされていた御饌米も配られており。

気持ちばかりのお賽銭をあげさせていただきましたが、
 なかなか他の神社では見ないありがたいことでした。

 巳美隊員(家内)が藤枝出身なのでココで結婚式挙げても良かったんじゃないかなぁと帰るときには思うほどでした。

 おしまい


 後日談 
 巫女さんにハートの目だったわたくしは「白蛇伝説」の島田の男たちのように熱を出して寝込んだのは言うまでもありません。(巳美隊員にお説教された訳ではない。)




 
 
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