蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 2010年03月30日
 姉の長男が午前中部活があるということで 置いてきぼりにされても怒られない場所・・・。平塚市博物館に。 でも博物館 侮る事なかれ! 大型連休には是非とも行きたい避暑地、穴場なのである。 (この時は春ですけどね。)
 まず駐車場料金が
無料(ただ)の所がほとんど。 冷暖房完備。 何より空いているのだ(この点はある意味 トホホッ) でも 付いて来た子供達も楽しみますけどね。 そもそも大人が「博物館とはおおよそこんなものだ。」という感覚で行きたくないというのが、 閑散を生む原因の一つかも知れません。


ところで馬入橋から見える ”富士山”結構大きく見えるんですよね。 静岡県内西部に住んでいるわたくしの辺りからはこの4分の1位の大きさでしょうか。
平塚市博物館
所在 住所 254-0041  神奈川県平塚市浅間町12-41
電話 0463-33-5111
FAX 0463-31-3949
休館日 月曜日 (祝日が月曜日の場合は火曜日)
館内整理日(毎月の最終日。ただし、当日が日曜日および土曜日にあたるとき、または特別展開催中を除く)
年末年始(12月29日~1月3日)
館内くんじょう期間(毎年6月ころ、10日間)
駐車場 駐車場75台
http://www.hirahaku.jp/
*上記案内は調査当時のものです。必ずオフィシャルサイトでご確認の上お伺いください。


展示物紹介
7万年前
ナウマン象10歳くらいの臼歯(写真手前)
ナウマン象脛骨(すね)(写真左奥)


 平塚市上吉沢では数頭のナウマン象の化石、鹿の化石が見つかっています。
 なんと 7万年ほど前の寒冷期に象が生きていた事を示す資料という事です。


写真右奥は8500年前の富士山から流出した溶岩。
 
道具の歴史
奈良・平安時代 古墳時代 弥生時代 縄文時代
時代の移り変わりと主な出土品との移り変わりを分かり易く展示しています。

土器
此方も土器の形の変換を生活様式の流れから考えてみる展示となっています。
左から 注口土器(縄文後期・上吉沢出土)、器台(縄文中期・上ノ入遺跡出土)、香炉形土器(縄文中期)

縄文時代中期に器台の土器があったこともわかります。
縄文土器

深鉢(左)
 上ノ入遺跡 縄文時代中期
埋甕(右) 上吉沢出土 縄文時代中期

これらは故意に底に穴があけてあり何か宗教的な意図として使用されたらしい。
共に「まつりの世界」として展示
有孔鍔付土器
 上ノ入遺跡(平塚市岡崎)縄文時代中期(前2500)
縄文中期の発酵酒を造る容器・正面のカエルに注目。
”スポット展示”として 全体を観察できるように展示。

「へび調査隊」としては やはりこれら縄文土器の模様が気になってしまう。

その他の展示
三角縁四神二獣鏡
 真土大塚山古墳(平塚市真土字十四ノ域)、径22.1 ㎝、古墳時代前期(4 世紀)

”スポット展示”としてガラスケースの中 宙空に吊るし前後左右から見学できるようにしています。
縄文の海 や 伊豆が本土に衝突した事、丹沢や相模川の地形や石(地質学的に)などの解説がパネルなどによって紹介されています。
平塚の古墳群

市内の古墳をパネルと出土品で展示しています。
主に
塚越古墳、北金目古墳、牛山古墳、市場古墳、八雲古墳、真土大塚山古墳、八塚古墳群、下榎戸原古墳、寺窪古墳
鉱物の標本

 写真はさまざまな講の紹介をしています。 ”講”とは特定の神仏を信仰する集団のことのようです。

家内が「これから恵比寿講で大根が高くなる」とか言うときがありますけど 講って身近であまり見聞きした事がなく良く知りません。
平塚市の風俗
3階 隕石の展示 右の大きな隕石は触ったり、持ち上げておおよその重さを知ることができます。

またプラネタリウムにも力を入れているようです。

平塚市博物館 感想
 
 「ちゃ~~~~っ」とココを調査して他も午前中に回っちゃおうかなと思っていたんですけど・・・。他の調査隊員と、子供達も付いてきちゃって。 
 「もちろん OKですよ。大歓迎。」
 なんやかんや言っても 結局 子供ってこういった中でも楽しめちゃうんですよね。巳子は3階のパソコンで見る星座に一番時間をかけていました。

「へび調査隊」としましては
古墳時代の紡錘車 奈良平安時代の紡錘車
 蛇の目の形状に見える紡錘車くらいでした。


 それと、注口土器(縄文後期・上吉沢出土)、器台(縄文中期・上ノ入遺跡出土)、香炉形土器(縄文中期) は見ていてワクワクしちゃいました。
 縄文後期にして注口土器・・・完成度高くないですか?
 器台も神様に供える果物や団子などをのせていたんでしょうか?形が良いですよね透かしも入って。
 香炉形土器のこの形 好きだなぁ。

こういった どこにでもありそうなものも地域によって違ったり、同じものが出土していたりそういったことを想像したり調べたりする事も楽しいですよ。
 有孔鍔付土器の装飾も 
  ◎長野県茅野市 、
  ◎縄文土器は世界遺産だ!!さんの縄文の女神
 見比べみてください。

 そうそう 縄文土器は世界遺産だ!!さんのサイト ココはお勧めです。
岡本太郎画伯が 縄文土器を見て 芸術が爆発しちゃった理由がわかると思いますよ。縄文土器の装飾の美しさ、古いものは一万年以上前にあるんだから。


平塚市博物館は
 1階展示室 テーマ:相模平野と人間
 2階展示室 テーマ:地域をさぐる
 3階展示室 テーマ:星のひろば
 屋外展示物
と テーマに分けて 平塚市周辺の歴史や文化を学べるようになっていました。 
プラネタリウムも開催されていると良かったね。

結局 午前中はココ平塚市博物館で終了。となりました。


 おしまい

神奈川県南部へび調査隊記
1日目 江島神社 (10.3.29)
2日目 平塚市博物館 (10.3.30)
3日目 県立大磯城山公園 大磯町郷土資料館 (10.3.31)






 
 
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