蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 2009年11月5日
 娘と家内が定期健診に行くというので その間に巳好樹隊員と2人で伺うこととしました。
市民ミュージアム浜北 その2
市民ミュージアム浜北 特別展示室 (1階)

 「復元された 世界の櫛」 ~ 松山鉄男氏生誕100年記念 ~
所在 静岡県浜松市浜北区貴布祢291-1
(浜北文化センター内)

TEL:053-586-7310
料金 無料
開館時間

9:00~17:00

休館日 毎週月曜日(その日が祝休日の場合は翌平日) ・  年末年初
駐車場 無料
パンフレット
 磐田のシルクロード・ミュージアムに伺う前に 浜北区の市民ミュージアムに行って割引券を・・・。
と思ったのですがもうありませんでした。
 展示物も開館(H17年)からシルクロード関係の展示物があったと思うのですが、今回は、展示物が替っていました。
 静岡県郷土工芸品にも指定され、「シルクロード出土の櫛」を復元されNHKにも取材を受けた経歴を持ち、浜松市指定無形文化財保持者である松山鉄男氏の作品の数々を展示していました。
 パンフレットは2年ほど前に浜松市博物館で観覧料300円で開かれていたもののようなのですが、無料で観覧させていただくことができました(規模は違うでしょうがラッキーでした。)
 展示物紹介
弥生時代の櫛
右上から時計回りに
湯津津問櫛、滋賀県守山市服部遺跡、東奈良遺跡、滋賀県守山市服部遺跡、大阪府高槻市安満出土、津市納所遺跡
エスキモーの櫛

セイウチの牙製
 ◎1400年前のもの(左)
 ◎19世紀後半に作られたもの(右)
国宝 菅原道真公 愛用の櫛

藤井寺市道明寺天満宮所蔵
 上記写真は松山氏の復元によるものですが、世界の様々な形の櫛の装飾や繊細な歯の形を見る事ができました。


シルクロード・ミュージアム その2
 Silkroad Museum
・開館時間
 4月~10月/9:30~17:00
 11月~3月/9:30~16:00
・休館日 毎週月曜日
 (月曜日が祝祭日の場合は翌日)
・入館料 800円



静岡県磐田市上野部888
電話番号 0539-63-5050

シルクロード・ミュージアム
http://www.hamanakonpou.jp/silk.html(浜名梱包内)
http://www.hsilkroad-museum.jp/guidance.html
 (公式サイト)

 井戸や蔵があり 古民家を改装した趣のある建物

 展示物は浜名梱包輸送株式会社代表取締役社長 鈴木鐵男(かねお)氏 のコレクション というからおどろきです。
 
 
*上記案内は調査当時のものです。必ずオフィシャルサイトでご確認の上お伺いください。


館内調査
土器製骨壷
パキスタン・ガンダーラ地方出土
紀元200年頃

『紀元前1900年頃から古代インドのバンジャブ地方を中心に遺骨を納める習慣が始まったとと考えられています。その文化は紀元200年頃までパキスタン・スワット地方からガンダーラ地方に展開した文化です。
 この骨壷は北部イランと関連付けられる特徴のあるものですが、骨壷に人面を表現する習慣は広く、エジプト、パレスチナそして中国まで見られます。 ~中略~ 』
巻き毛の頭の人物像
中国、唐時代、釉薬陶器

『この陶俑は黒人あるいはアラブ人を表しています。踊りを披露していた者とも言われていますし、同時代の生地にはライオンを操るかライオン狩りに参加するように表される事もありますので、一定した解釈はありません。陶俑は裸の内側に互いを向いている窪みがあり。両手にそれぞれ何かを持っていたか、あるいは両手の間に何か持っていたかのようですが、それは何だったのか分かりません。副葬品です。』

 この巻き毛は特徴ありますね~へびかも知れない。一定方向でなく右回り左回りと様々です。
ミニストゥーパー形土鈴
 ・インド カシミール地方  ・土器  ・7~8世紀
 ・反対側にはへびのの浮き彫りが施されている。
 ・子供のおもちゃ

ラッキ~!!今回見たかったのはこれ!!右端にへびの尻尾が見えますが亀の浮き彫りがハッキリありますね。
ストゥーパー 仏塔
 ・インド カシミール地方  ・土器  ・7~8世紀
今回は 装飾が異なるミニストーパーと、他のストーパーの中身の写真がありました。 コインのような形をしたものが中に入っています。このコイン状のものも意味を持っていそうですね。
牡丹 -陶照明-

山本真理作(磐田市)
材質 陶土、磁器土
1230度にて酸化焼成

人間国宝の作品だけでなく、地元作家の作品も多く展示されています。
感想
 市民ミュージアム浜北では展示替えがあり、また伺う楽しみが増えました。調査記には弥生時代の櫛を掲載しましたが、その他、縄文時代、古墳時代の櫛の復元展示もあり考古的資料としても面白いと思いました。へびっぽい装飾はなさそうでしたが・・・。

 そして磐田シルクロード・ミュージアムではH20.10/13の「へび調査記」に掲載したようにミニストゥーパーの”へび”に かなり テンションが上がったものでした。
 半年に一度の展示替えで”へび”と”亀”を交互にひっくり返す。ということでしたが 1年ぶりの来館で またへびだったら・・・。と思っていましたが、今回”亀”を見る事ができ ホントにラッキーでした。 へび、亀でインドの世界観を現しているものと、あらためて確認した思いです。
 シルクロードの展示物とともに近代作家の展示も半分?ほど入れ替わり 地元の作家だけでなく人間国宝の展示 備前焼の藤原 雄氏、唐津焼の中里 太右衛門氏、有田焼白磁の井上 萬二氏、など素晴らしい作品の数々を見る事ができ 素晴らしい博物館とあらためて思いました。
 
おしまい
 
 
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