蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
 09年10月18日
安城市 編
 
堀内公園 花とみどりとメルヘンの里
所在 〒444-1155
愛知県安城市堀内町安下1-1
TEL(0566)99-5947 FAX(0566)99-5357
料金 入園料・・・無料
有料遊具・・・ 一般100円のものと50円のものあり
開館時間

9:00~16:30

休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
国民の祝日の翌日・年末年始

 ◎ 有料遊具と芝滑り以外は年中無休
駐車場 無料
*上記案内は調査当時のものです。必ずオフィシャルサイトでご確認の上お伺いください。



サイクルモノレール 

 1人1回/50円


巳好樹隊員は 身長120cm以下なので一人で乗車は無理・・・。
メリーゴーランド 

 1人1回/100円

 巳好樹隊員 パンダのような格好でパンダに乗る。

保護者の付き添いのもと利用可能です。
芝滑り

 無料 ソリも無料貸し出し
人気NO.1の芝滑りです。有料遊具開園日にしかご利用いただけません。
バードハウス
 
 大鶴や孔雀、小鳥などがいます。
掛川花鳥園で見た
カンムリツルに似てる
ちびっ子広場の遊具

 普通の公園にあるような遊具があるのですが、隊員たちは小さな家のある砂場で長時間遊んでいました。
メルヘン号(汽車) 
 
 1人1回/100円

 未就学児までは保護者の付き添いのもと利用可能です。

 なんだか人が乗っていないでしょ。この日は調子が悪かったみたいで運行休止でした。残念。

 その他に
有料遊具   無料遊具
 観覧車 1人1回/100円  ローラー滑り台
 メリーゴーランド 1人1回/100円  ターザンロープ
 バッテリーカー 1台1回/50円  大型木製遊具
 小型自動遊具 1台1回/50円  ちびっこ広場
 ちびっこサーキット
 などがあります。
やすらぎの池
 池には噴水があり、鯉や亀が姿を現してくれます。ヌマエビみたいな小さなエビもいましたよ。



 
安城市歴史博物館
http://www.katch.ne.jp/~anjomuse/index.html
所在地 〒446-0026 愛知県安城市安城町城堀30番地
TEL 0566(77)6655
FAX 0566(77)6600
開館時間 午前9時から午後5時まで
(入館は午後4時30分まで)
休館日
カレンダー
毎週月曜日(祝日は開館)
国民の祝日の翌日(土・日曜日・休日は開館)
年末年始(12月28日~1月4日)
*祝日開館のため火曜日に休館することがあります。
観覧料 常設展 一般200円、中学生以下無料
企画展 一般300~500円程度、中学生以下無料(常設展含む)
  *上記案内は調査当時のものです。必ずオフィシャルサイトでご確認の上お伺いください。

館内調査

縄文時代
骨の化石

シカ・イノシシ(上部)
クロダイ(左下) クジラ・フグ・エイ(右下)

 堀内貝塚出土 
 その他堀内貝塚からは 根バサミ(石鏃のソケット)・石錘・磨製石斧。オキシジミやハマグリの殻。加工した跡のあるシカの角などを展示してあります。
石鏃(せきぞく)

 安城市柿崎町御用地遺跡出土
石棒(上)
 安城市柿崎町仏供田遺跡出土

石棒・先端部(左下)
 安城市柿崎町御用地遺跡出土

石剣・石刀(右下)
 安城市柿崎町御用地遺跡出土

土偶3点(複製) 足助町資料館蔵
 
 愛知県足助町今朝平遺跡出土

弥生時代
木製の杵 ・ 木槌

 中狭間遺跡出土

 稲を脱穀する際、杵はうすに入れた稲を、木槌は叩いて脱穀したと思われる。
穴を開けられた土器

 弥生時代中期
 安城市古井町下橋下遺跡出土

 はじめから穴を開けられ儀式などの特別な目的でつくられた。
三遠式銅鐸(複製/豊田市郷土資料館蔵)

 豊田市出土
 突線鈕3式 

 出土地が豊田市ということで、豊田市出土の銅鐸は1点なので手呂町出土でいいと思います。
 残念ながらこの安城市では銅鐸の出土が無いようです。
入墨の顔が描かれた棺のふた
(石棺蓋石)

(善通寺市教育委員会蔵 複製資料) 

 香川県善通寺市 仙遊遺跡出土
 弥生時代後期
 
 『箱式石棺の蓋石に人の顔が描かれています。箱石石棺には側石7枚、蓋石3枚で構成されていましたが、線刻は破損した蓋石1枚を除きすべての先材で確認できます。人面文は8ヶ所に認められ、他にも直弧文や弧帯文など様々な線刻が施されています。 以下略』
 この博物館のメインとも呼べる人面文土器(じんめんもんどき)
人面文土器(広口壷)

 安城市東町 亀塚遺跡出土
 弥生時代終末期

 入墨のある顔が土器胴部中央に描かれている。全国に40点以上出土していますが、全国で初めて見つかった事例。

愛知県では以下の遺跡から人面文土器が出土している。
 ◎朝日遺跡(愛知県清須市・名古屋市西区)
   弥生時代の東海地方最大級の環濠集落遺跡
 ◎上条遺跡(安城市上条町・山崎町)
 ◎亀塚遺跡(安城市東町亀塚)
・・・上記壷
 ◎宮下遺跡(安城市桜井町)・・・本館に壷片展示
 ◎楠遺跡(安城市村高町)・・・本館に壷片展示
人面文球形土製品 個人蔵(本館寄託)(複製)

 安城市上条町 東上条遺跡出土
 弥生時代終末期

 中央に孔があいており、装飾品、土錐、土笛の用途として考えられている。

 光の映り込みで解り難いですが、イラストのような顔が描かれている。
 
古墳時代
三角縁神獣鏡
 愛知県豊田市百々古墳出土
勾玉 (稲垣正己氏蔵)
 出土地?
車輪石
 愛知県安城市出土
入墨の顔が描かれた埴輪 (本館蔵 購入資料) 
 伝群馬県出土
 古墳時代後期

 『人物埴輪に入墨が表現されるものとして、盾持人、馬をひく人、力士などが挙げられます。「日本書紀」には馬飼・猪飼などの職能集団や、海女集団に入墨がみられると記されています。人物埴輪に施される入墨は彼らの仕事や集団を表しているのかもしれません。』
(左)有蓋高杯(ゆうがいこうはい)
 安城市上条町出土 (本館蔵)
 古墳時代中期

(右)鳥紐(とりちゅう)蓋付台付壷
 愛知県豊川市東上町炭焼平14号墳出土 
 (本品複製:一宮町教育委員会蔵)
 6世紀後半~7世紀後半

飛鳥時代以降 へびと関係あると思われるものが減るので割愛


安城市風俗

  
  「馬の塔」(おまんとう) 
 馬を美しく飾り、社寺へ奉納する風習で昭和初期まで見られたようです。 馬の鞍に御幣や造花などの飾りをつけた飾り馬と、同じように鞍に花などを飾り馬場で馬を走らせる駆け馬がありました。 ある意味年貢のようなものでしょうか?
 右 「三河煙火」
 鉄砲の火薬作りの技術が民間に伝えられたもので村ごとに腕を競い合い、その製法は秘伝とされていました。三河地方では、応仁の乱のころより火槍が使われるなど火薬がよく利用されてきました。さらに徳川家康が火薬の主原料となる硝石の採取を三河に限らせ、三河に限って貯蔵・製造を奨励したことが三河花火の発展に多大な影響を与えています。

 また、三河念仏についての紹介などがされています。


埋蔵文化財センター
 http://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/shisetsu/kyoikushisetsu/maizobunka-center.html
 全体写真(上部掲載)の真ん中に位置する安城市歴史博物館 の左隣に無駄に?大きい建物がありますがその1階の奥にセンターがあり 作業の様子がガラス越しに見れるようになっているが・・・。
 その向かい側に 幾つかの遺跡の出土品・パネルなどの展示がある。

センター内調査
姫塚古墳出土の土器片
 姫小川町姫49
 古墳時代後期の円墳 全長25m 高さ3.6m

 碧海台地の東端にある姫小川古墳群の一つで、古墳の上に「姫宮墓(ひめのみやのはか)」と刻まれた古い石塔や、中世の宝筐印塔(ほうきょういんとう)や五輪塔の一部があり、鎌倉時代以降に埋められていったと考えられています。また古墳時代の遺物はなく奈良時代以降の物が残っており展示してありました。
久ヶ原(くがはら)式土器片(左)
 亀塚古墳出土 
 南関東の様式を持つ
 上記弥生時代後期の人面文土器と同じ亀塚古墳は西三河屈指の遺跡とされる古井遺跡群の一角を占め他地域の土器が多量に出土し地域間交流の拠点と考えられています。

韓式系土器片(右)
 圦上(いりかみ)遺跡出土(古井遺跡群の近く)
 古墳時代中期 
 豊田市水入遺跡に続く三河地方で2例目の韓式土器
 
国内最古級の横櫛(左)
 彼岸田遺跡(鹿乗川流域遺跡群)
 彼岸田遺跡の流路跡からは弥生時代中期から古代までの土器や木製品が多数出土し、奈良時代の墨書土器も30点以上出土している

安城市最古級の竪櫛(右)
 亀塚遺跡出土
 その他 本神遺跡、塔之元遺跡、惣作遺跡、桜林遺跡、などの遺物の展示 パネルの紹介があります。
感想
 愛知県には今まで見て来た様にお手ごろ価格の遊具のある公園が多くあります。 これらをすべて制覇したい気持ちでありますが、まだまだ 半分も行ってないくらい各地にあります。 それぞれの公園に特色があって毎度満足しております。この堀内公園も充分楽しませていただきました。
 が、 この公園でも 蛇の目、へびと関わるものは見つける事ができませんでした。
 

 安城市歴史博物館では テーマを絞り込んで、この安城市が日本の国内でどのような位置にあったのか、他の地域とどのような交流があったのかということを伝播や交易などをパネルを配し紹介しています。
 そのため、展示されている物が他県の出土品というものも数点ありましたが、社会科の授業に沿った内容と重なる部分があり理解しやすくなっていると思います。 
 
 この博物館の目玉とも言える人面文土器などにみられる入墨や模様についても知る事ができとても良かったと思います。
 中国の有名な『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』において「倭国では、大人から子供まで男子はすべて、昔から顔や身体に入墨をしている。」「国々の入墨の仕方には左、右、大、小、尊卑にも違いがある。」
と書かれていることから、 これら人面文は 倭人の顔を描いたものと考えられております。

 そんな倭人の特徴と言える入墨、模様を持つ人面文土器が、岡山県の鹿田遺跡・津寺遺跡・一倉遺跡でも出土しているようで、
 独特な模様の亀石と弧帯文で注目してきた吉備地方の民族と関連性がありそうで、ワクワクします。この人面文土器や模様もへび民族と関係がありそうです。

 
 またこの日は 企画展「徳川家康の源流・安城松平一族」を開催しており1階?地階?で鑑賞したのですが、徳川家康の羊歯印に関連しそうなもの、蛇の目模様は残念ながらありませんでした。またへびとも関連性がなさそうでした。(撮影禁止でしたので写真はありません。)

 そして 子供向けの催し?として 武士の甲冑を着る事ができた(無料)のもラッキーでした。

 中には完全武装したまま 博物館内を闊歩する武将(お子様)もいたのですが、

 わが群の若殿と姫はほとんど いやいや ・・・・。
「せっかくだから写真だけでも撮っとき~~」と姫はカブトだけ。 若殿は見事な雄姿に後光がさす写真を収めるものの、ぐずり始めるありさま・・・。

 どうやら争い事は好まないようです。

それから
 隣施設の埋蔵文化センター・・・。
 「なにこれっ この巨大な施設は・・・」 と、かなり広いこのセンター施設の上層階が市民ギャラリーとなっており、この日はまるっきり稼動していないのでした・・・。

 しかし 一階奥に展示されている遺物は まさに安城市碧海台地の古墳群からの出土品を中心に展示してあり こじんまりしているものの地方からうかがったわたくし、こういう地域色は大好きなのでした。

 安城市の文化に触れる事ができて楽しかったです。

おしまい。
 
 
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