蛇の目ってなんぞや?!
 
へび調査隊記
豊橋市美術博物館 『へび調査記』  (21年7月18日) 
 実は昨年 湖西連峰「嵩山 蛇穴(洞窟)」調査したのですが、その蛇穴の遺物がこの豊橋市美術博物館に収蔵されているということだったのです。

 以前の『へび調査隊記 「豊橋市 嵩山蛇穴(20.6/9)」』参照ください。(RPG仕立て)

 どのようなものが展示されているのか 期待にあふれていました。
 しかし・・・。 調査隊(子供と家内)が楽しめる場所ではないので、どうしても豊橋市二俣の動物園から先に(西に)進めなかったのですね〜〜。
 今年は何回か豊橋動物園にも行っているわけで、たまには違うところにということで了解を得ました。
 
豊橋市美術博物館 http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/index.htm

所在 〒440-0801 愛知県豊橋市今橋町3−1
TEL (0532)51-2882  FAX (0532)56-2123
入館料 一般ギャラリーおよび常設展は無料。企画展があるときは入場料がかかります。
営業時間 9:00〜17:00 
休 館 日 月曜日(企画展開催中の月曜日が祝日の場合は開館し、翌日の火曜日が休館となります)、および年末年始(12月29日〜1月3日)

 この日は ついている事に企画展 開館30周年記念展 「ターナーから印象派へ」をやっていました。
マンチェスター市立美術館、ベリ・アートギャラリーなど、イギリス・マンチェスター区域の美術館の所蔵品を中心に、油彩画、水彩画あわせて約100点を紹介していました。
 「光と自然 見ているだけでその空気感や風を感じる描写力。写実派の繊細な線。巳子(娘)にも良いお勉強になったのでは。 
 と思っているのは親だけか?・・・。」  
 「いやいや きっと心の片隅に響いていることでしょう。」

 
 そして、展示物紹介。


 と言いたい所ですが、撮影禁止。  個人的に楽しむためならば手続き許可を得て撮影できるということです。 また研究等でHPに掲載するには更に手続き承認を得て掲載許可となるようです。承認には時間がかかるということですのでパンフレットから。引用させていただきました。
「牛川人骨」
   更新世後期(10万年前)

 現存する化石人骨では国内最古のものとされている!!
牛川人骨は牛川町にあった石灰岩採石場から昭和34年に採掘されました。

この日の展示物には第1人骨の複製品が展示してありました。
国内最古ってすごくない!!


「嵩山 蛇穴遺跡」
   縄文草創期〜中・後期前葉(12000年前〜2300年前)
   昭和33年「国指定史跡」

 豊橋最古の縄文遺跡。約一万年前の表裏押圧縄文土器をはじめ石器や、獣骨などが発見されています。
 その他 
 ◎磯部王塚古墳の装身具 金メッキされた耳飾り(耳環)をはじめ古墳時代の出土品。
 ◎弥生時代 瓜郷遺跡の石鏃・高杯など
 縄文時代 〜 鎌倉時代まで 常設展無料ながら多くの遺跡や遺物を紹介しています。

 
豊橋市視聴覚教育センター http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_kyoiku/gakkoukyoiku/shichokaku/
豊橋市視聴覚教育センター 正面入り口

〒441-3147
豊橋市大岩町字火打坂19番地の16
電話番号 0532(41)3330 
FAX番号 0532(65)2716
入館料 無料(ただし、プラネタリウムは有料)
営業時間 午前9時〜午後4時30分  
休 館 日 毎週月曜日(月曜日が祝日の時はその翌日)
年末・年始(12/29〜1/3)
※その他臨時に休館することがあります。
 
豊橋市美術博物館から家に帰る途中に視聴覚センターの看板を見かけました。
「そういえば ここってポケモンの映画をやっているところだよね。」
「そうだね 一度行ってみようか〜」

という流れで ついでに行ってきました。

プラネタリウム

ポケモン映画の上映中は撮影禁止ですので始まる前の機器を。  

 薄暗い中、手前に写っているのは巳好樹隊員(長男)
強力磁石

強力磁石に引っ付くワッシャー
 (*ワッシャーはボルトやナットとあわせて使用するものですが、その形は まさに蛇の目模様
魚洗鍋(ぎょせんなべ)

別名:春雷驚龍鍋


 取って部分を水で濡らした手のひらでこすって、音を鳴らしながら鍋が共振させ水波を作りだすものです。
 (ちょっとコツが要ります。あともう少しなんですがね〜〜。頑張れ巳子!!)

ついでに来たつもりでしたが・・・。

あなどるなかれ!!
科学展示品を自分で操作して楽しく学べる参加型展示物を数多く設置しています。

小学生のお子様にはピッタリの楽しい実験材料!!

 
豊橋市地下資源館 
http://www.toyohaku.gr.jp/chika/
豊橋市地下資源館 正面入り口

〒441-3147
豊橋市大岩町字火打坂19番地の16
電話番号 0532-41-2833
入館料 無料
営業時間 午前9時〜午後4時30分  
休 館 日 毎週月曜日(月曜日が祝日の時はその翌日)
年末・年始(12/29〜1/3)
※その他臨時に休館することがあります。
 
豊橋市視聴覚情報センターと併設されており
こちらもさまざまな実験ができるなかなか楽しい施設でした。
子供だけでなく 大人も
「へぇ〜〜〜不思議だね〜〜。」
と 感嘆すること間違いなし!!

無料ながらも ちょっとした科学館といえるでしょう。

自動ドアを通ると 地下坑内に続く階段が。

探検隊 気分ですね。
蛇紋岩
成因:カンラン石、輝石を含む岩石が変質したもの。
特徴:暗緑色〜黄緑色で、つるつるとした脂肪光沢がある。蛇の皮のような模様や光沢があるので、この名がついた。 装飾用建築材料、肥料の原料になります。
産地:愛知県設楽郡鳳来町黄柳野

ありました。蛇紋岩
鉱物の展示

こういった展示物があることは 想像できたのですが・・・。
シャボン玉の中に!


先着何名様という企画もので 巳子、巳美、巳好樹隊員と、大人も子供も体験させていただきました。

他にも科学のマジックショー等をやっていましたが巳好樹隊員がうだうだ言い出したので、わたくしは見ていません。
空中に浮くボール


ねっ不思議でしょ。

こういった実験や目の錯覚など楽しいものが盛りだくさん!!


その他はご自分で是非楽しんでください。


 
感想
 豊橋美術博物館で素晴らしい絵画を見ると心が豊かになるような気がします。わたくしは現代的な抽象画も好きですが、写実的な優しい絵がより好きです。印象派の絵も気持ちが落ち着きますね。

 そして、 ついでといっては何ですが、たまたま寄った、豊橋市視聴覚教育センターと併設の豊橋市地下資源館・・・。
 正直言ってその名称から 視聴覚特別支援的な施設なのかな?と思っていました。龍の耳を持つ娘には、まぁいいかなといった感じだったのです。。

それがいい意味で期待を裏切ってもらえました。隊員(子供)たちも大満足で、いつまでもキリなく遊んでいそうでした。
 夕方、わたくしはお仕事ですので早めに切り上げたのですが、また行きたい施設です。

 今回、『へび調査隊』としての調査はどないですねん?と聞かれそうですが・・・・。
ありましたよ!!
 すばらしい 発見です。
豊橋市美術博物館 の 「嵩山 蛇穴遺跡」で発掘された遺物です。
上記写真(パンフレット写真 蛇穴遺跡) 中の最上部中央に 丸っこいものがありませんか?
 写真撮影禁止ですので スケッチしたイラストを
嵩山蛇穴遺跡 有孔土製円盤
 ◎嵩山町
 ◎縄文時代早期
 ◎大きさは直径 約5cmほどでしょうか。厚さは0.8〜1cm。
中央の白く塗った所は穴が開いています。
 
 (縄文土器の分類として現在は草創期・早期・前期・中期・後期・晩期の6期に分けており、約12,000〜7,000年前の昔のものである。)

 
 美術博物館の専門の方にお伺いしたところ「あくまでも確定でなく、推測の範囲でありますが、」といった前置きのもと、
 Q1:おおよその年代は 
 A1:BC8000〜BC7000年
 Q2:どのようなものに使用されたと推測されていますか?
 A2:・糸を紡ぐための 紡錘車
    ・漁をするための投網のおもり
    ・土器を作る粘土に砕いて混ぜるもの
 Q3:この形は最初から円盤状にするために加工されたものでしょうか?たまたまこの形でしょうか?
 A3:土器の破片を使用した可能性はありますが、円盤にするためにあえて加工されたようです。
おまけに牛川人の骨についても伺ってみました。
 Q4:国内最古の人骨ということですが、ネット上には人骨ではないといった記述を見かけましたが?
 A4:当時発掘された際、教授によって正式に鑑定を受けたもので現時点国内最古といっても間違いではありません。
 Q5:今後DNA鑑定や他の鑑定をすることはありますか?
 A5:現時点で人骨は東京大学に保管されており、こちらで鑑定できる機材もありませんので。
といったご回答をいただきました。
 (お忙しい中 ありがとうございました。)

 私自身としては 牛川人骨が、国内最古であってほしいと願ったりしてしまいますが、
人骨が出ようが出まいが、日本各地の旧石器時代30000年前〜12000年前の地層から石器が見つかっている事実からも、日本各地に原始人がいたことは推測できることで、人骨で有る無いはもはやあまり重要でない気もします。
   
 この有孔土製円盤について、土器の破片か?首飾りか?と推測はいろいろできると思いますが、わたくしはこれはまさに『蛇の目』と断定します。

蛇の目という言い方がこの時代適当か分かりませんがそうでなければ、玉璧(ぎょくへき)ならぬ土璧(どへき)と言って良いと思います。
 しかしながら、 蛇穴(さらぎ・じゃあな)という地名呼び方が、古代の民族がへびを崇拝していたということと密接にかかわっていたことは周知の事実であり、 この発見された場所が蛇穴(じゃあな)であることからしても、『蛇の目』とわたくしは呼びたい!!


 「おいおい 勝手に蛇の目と納得するなよ」と言われそうですが
詳しくは後日まとめたいと思います。それにしても このような時代から『蛇の目』を見ることができて、感激しました。
 
今回の調査は わたくし隊長が楽しむばかりでなく 他の調査隊員も満足できた有意義な1日となりました。

 おしまい。

 
 
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